ファンド出資先の取組事例

メイン_2974.jpgおおのミルク工房

 01おおのミルク工房

main_DSC_3163_R.jpgあおもり海山

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メイン写真.jpgJ−ACEひびき

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main_620C9968.JPGアグリゲート東北

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620C1925.JPGひこま豚

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株式会社J –A C E ひびき

ジャンル:飲食業 Restaurant business
埼玉県川越市 Kawagoe-city Saitama

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「JA全農」とやきとりの「ひびき」が国産豚・鶏肉を提供する外食店舗を展開

 JA・6次化ファンド(農林水産業投資事業有限責任組合)を活用し2014年4月に設立されたのが、JA全農と、焼き鳥店など外食店舗を運営する(株)ひびきの合弁会社「(株)J -ACEひびき」。新会社は、全農グループの強みである全国各地の産直食材を安定的に供給できる体制と、(株)ひびき独自の生産流通履歴システム等の外食産業のノウハウを活用して、飲食店の多店舗展開を行うことにより、国産豚・国産鶏の販売力強化と生産基盤維持・拡大を図っていく。同年11月には(株)J-ACEひびきの1号店となる「イーハトーヴォ料理 銀河浪漫」が東京都千代田区鍛冶町にオープン。岩手県産の銘柄豚をメイン食材に、岩手の郷土料理を提供し、国産農畜産物の「高い品質」「おいしさ」「安全性」をアピールしている。
(2014年11月14日、19日 取材・撮影/RPI)

【会社概要】
株式会社J –A C E ひびき
設立:2014年4月
所在地:埼玉県川越市霞ヶ関北2-3-2 ㈱ひびき内
資本金:3億円
代表取締役:日疋好春
出資者・出資額:J A・6次化ファンド(農林水産業投資事業有限責任組合)1.5億円/JA全農 1.19億円/(株)ひびき 0.31億円(合計3億円)

※J A・6次化ファンド(農林水産業投資事業有限責任組合)
出資者は、農林中央金庫(2,899.95百万円)、全国共済農業協同組合連合会(2,100百万円)、農林水産業協同投資株式会社(0.05百万円)、株式会社農林漁業成長産業化支援機構(5,000百万円)

インタビュー

飲食店を5年で50店。食材は国内産の豚・鶏肉

第1ブロック.JPG「イーハトーヴォ料理 銀河浪漫」では、八幡平洋野牧場から直送される豚肉を使った料理のほか、岩手の季節の食材を使った豊富なメニューが揃う。 2014年11月7日、東京・神田の飲食店街に、岩手県産の銘柄豚をメイン食材とした、岩手の郷土料理を提供する飲食店『イーハトーヴォ料理 銀河浪漫』が開店した。店舗を運営するのはJ-ACEひびき。豚・鶏肉の安定的な供給先を確保しながら外食産業への積極的な進出を図りたいJA全農と、国産原料にこだわって、外食店舗を全国展開していきたいというひびきの思惑が一致して誕生した合弁会社だ。J-ACEひびきが使用する豚肉や鶏肉は、JA全農によって全国の生産者からひびきに供給され、ひびきの工場で加工などを行った物も、各店舗に供給される。

 消費拡大の要となる店舗展開は2パターン。郷土食を全面に押し出し地域の情報発信源にもなるような旗艦店を東京の山手線圏内に展開し、ひびきの既存店舗をベースにしたチェーン店でテイクアウトも可能な大衆店を首都圏近郊に広げていこうとしている。大正ロマン風の店構えが目を引く『イーハトーヴォ料理 銀河浪漫』は、旗艦店1号店としてオープンした。J-ACEひびき 代表取締役の日疋好春さんは、「東京オリンピック・パラリンピックが近づく頃には12店舗の旗艦店、38店舗の大衆店で合計50店舗の出店を計画しており、23億円の売上高を目指したい」と話す。

JA全農が惚れ込んだひびきのトレーサビリティ

第2ブロック.JPGひびきの吉田工場で製造されているやきとりは、生産者情報や、誰が串に肉を刺したか加工情報まで一本一本分かるようになっている。 J-ACEひびきの社長に就任した日疋さんは、養豚・養鶏を営んでいた祖父と和食職人だった父の想いを受け継ぎ、『本場 東松山名物みそだれやきとり』を復活させ、1992年に(株)ひびきを設立。ひびきが運営する飲食店では、豚肉を串で刺して焼いた「やきとん」に特製の味噌だれをつけて食べるというスタイルが支持されている。ちなみに埼玉県川越市や全国の一部の地域では、「やきとん」を「やきとり」と呼んでいる。
「1995年に1号店の『やきとりひびき八幡通り店』を開店した時から、毎日、肉の生産地情報をメニュー板に明記しています。それは生産者の情報を当たり前に知りたかったからです」と話す日疋さん。

 ごく普通に取り組んできたことが、後に、ひびきが特許まで取得した「生産者流通履歴(トレーサビリティ)システム」につながっていく。豚肉の生産業者情報から、肉を加工した場所・日付、さらに串に肉を刺した人まで分かるシステムで、情報はホームページで毎日更新され、店頭でも公開される。「トレーサビリティシステムは、問題が起きた時の原因追究などに活用されることが多いですが、もっとポジティブな使い方がされていいと思います。トレーサビリティによって、生産者がかいている汗や流通業者の努力を消費者に伝えることができ、共感を呼ぶことで安心が生まれます。このようにトレーサビリティは、消費する都市部と生産する農村部の他人同士をつなげていくことができるものだと思います」と日疋さん。

ひびきのノウハウを活かし、J -ACEひびきも海外へ出店

第3ブロック.jpgひびき各店舗で使用されている秘伝の味噌だれを瓶詰めにした東松山名物「みそだれ」。 ひびきの代名詞ともいえる「みそだれ」は、モンドセレクション最高金賞を7年連続で受賞するなど海外での評価も高い。日疋さんが話す。「どのコンクールでもいいと思います。チャレンジをすることは、自分たちだけでなく、地域の自信にもつながります。海外との交流の中でブランディングを学び、6次産業化を進めていくべきだと思います。

 2014年4月、ひびきは、シンガポールの郊外にやきとり店を出店。このほか、ベトナム・ハノイ、インドネシア・ジャカルタ、フィリピン・マニラでフランチャイズや合弁での出店要請があるという。海外展開について日疋さんは、「地域の名物を海外に売り出していきたいという目標がありました。また、世界に向けて、〝やきとり〞というものが進化をしなければならない時期にきているのではないかと思います。消費者も何かを期待しているのではないでしょうか?」と話す。こうしたひびきの店舗展開のノウハウを活かして、J -ACEひびきは2015年の秋を目指し、世界への発信基地として東南アジアへの出店を計画。2017年までに5店舗、2020年頃までに10店舗の出店を目指している。

日本の畜産業界が新たな方向に向かって動き出す
全農さんとの新会社設立は挑戦のひとつ

第4ブロック.JPG株式会社J-ACEひびき 代表取締役 日疋好春さん(43)。埼玉を中心に飲食店、テイクアウト専門店など20店舗を運営。全国やきとり連絡協議会の代表理事も務める。 ひびきとJ -ACEひびきの両社で社長を務める日疋さんだが、その社長職の内容は異なる。「ひびきは、自らが立ち上げた会社で一切の経営権が私にありますが、J -ACEひびきでは、出資者の皆さんから任されて経営をするというポジションにあります。6次化ファンドを活用し、それぞれの出資者の強みやノウハウを活かし、その相乗効果でうまくいっている事例を作りたいと思っています。また、そのような経営の形が広がることで、日本の産業は新たなステージに進むのではないかと考えています。

 今回のJA・6次化ファンドを使った、全農さんとの新会社設立は挑戦のひとつ。日本の畜産業界が新たな方向に向かって動き出すのであれば、世の中にとって、日本の畜産業界にとっていいことではないかと期待をしています」と日疋さんは話す。

サポーター

〜ここで働く仲間、外部でサポートしてくれる仲間がいて成り立っている〜

J−ACEひびきをサポート

JA全農 畜産総合対策部 畜産販売課 事業開発室 室長
相川佳寛さん(38)

J Aグループとして初の6次産業化事業体

サポーター_620C9451.JPGサポーター_620C9451.JPG相川さんが所属する畜産総合対策部 畜産販売課 事業開発室は、平成25年3月に新規で設立された部署で、国産畜産物消費拡大のための新規事業を考える。 「JA全農グループはこれまで、国産和牛などをメイン食材とした外食店をグループで約30店舗展開してきましたが、国産豚・鶏をメインとした外食店舗事業は、ウィークポイントとなっていました。しかし我々の使命は、豚や鶏も含めた国産畜産物の消費拡大を推進し、日本の畜産農家のために貢献すること。そんな時に、農林中央金庫さんから、国産豚・鶏を使用したやきとり店展開で実績のあるひびきさんを紹介いただき、彼らの取組に共感しました。2013年9月の出会いから、2014年4月には新会社『J-ACEひびき』を立ち上げ、同年11月には1号店となる外食店をオープン。ここまで、スピード感を持って進められたのも、同じ志を持った両者が、同じ目的に向って一致団結し、お互いの強みを活かせたからなのかも知れません

J-ACEひびき 商品Data

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2014年11月7日にグランドオープンした「イーハトーヴォ料理 銀河浪漫」(東京都千代田区鍛冶町1-7-15)は、JR神田駅南口より徒歩3分。

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「イーハトーヴォ料理 銀河浪漫」の店内。日疋さんは、「岩手の農場で選んだお肉を中心に、農業を軸とした理想郷をこの店で表現していきたい」と話す。

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「イーハトーヴォ料理 銀河浪漫」では、岩手県産の銘柄豚をメイン食材に、岩手の郷土料理を提供。国産農畜産物の「高い品質」「おいしさ」「安全性」をアピールしている。

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「鉄鍋味噌すき焼き」や「八幡平(はちまんたい)ポークあい」など八幡平洋野牧場から直送される豚肉を使った料理以外にも、岩手の季節の食材を使った豊富なメニューが揃う。食中酒には、岩手の日本酒がおすすめ。

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南部鉄器焼きの豚肉をいただく際、トッピングできる暮坪(くれつぼ)かぶ。岩手県遠野市の伝統野菜で辛味が強いのが特徴。

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